日本病院薬剤師会関東ブロック 第55回学術大会参加報告―あつまれ!心不全を一緒に考えてくれる仲間たち!!―

群馬大学医学部附属病院脳卒中・心臓病等総合支援センター

薬剤師からのひとこと

―あつまれ!心不全を一緒に考えてくれる仲間たち!!―

前橋赤十字病院薬剤師の廣田未彩です。2025年8月2日~3日につくば市で開催された日本病院薬剤師会関東ブロック第55回学術大会に参加してきました。

私は「群馬心不全地域連携協議会におけるメディカルスタッフの活動」を報告させていただきました。


2024年10月に大宮で行われた第28回日本心不全学会学術集会でも同様の話をさせていただきましたが、その時は口頭発表で行ったため、すべての質問に答えられなかったことが心残りでした。今回はポスター形式にて発表し、ディスカッションも盛り上がりました。

群馬心不全連携協議会のメディカルスタッフの活動として主なものとして以下の内容を発表させていただきました。

  • 心不全手帳の作成・改訂

群馬県オリジナルの心不全手帳を作成しています。特徴としては患者さん自身が記載する中でどのような状態にあるのかわかるように作成しています。患者さんの声にあわせて手帳を大きくし、文字が書きやすくなるよう改訂も行いました。

また、最新版ではアドバンスケアプランニングや社会的支援制度についても記載しています。

  • 県民公開講座の開催

2024年に県庁で行われたイベントとは別に、これまで何度か前橋市内のデパートで市民公開講座を開催しました。医師から心不全についての講演のあとメディカルスタッフがセルフケア、内服療法、栄養管理、運動療法について講演しました。

  • 勉強会の開催

群馬県内のメディカルスタッフを対象にした勉強会を開催しています。ここでは心不全に関心をもって一緒に考えてくれる仲間への呼びかけも行っています。

県内の心不全療養指導士を増やすため、勉強方法や症例の書き方についてなどの勉強会を実施しました。

  • YouTubeチャンネル開設

県民向けに心不全の症状やセルフケア、心不全検討管理手帳の記載方法について、医療者向けに勉強会の内容についての動画を上げています。もし興味があれば見てみてください。


動画については、疾患啓発も含めて多数作成しました。群馬心不全地域連携協議会とぐんまのうしんのURLにありますので、そちらもご覧いただけると我々もうれしいです。

心不全患者さんが増えていくなか、群馬県内に心不全に強いメディカルスタッフが生まれるよう、これからもネットワークづくりを行っていきます。

心不全をはじめとした心疾患については、群馬心不全地域連携協議会とぐんまのうしんが手を取り合って活動を行っており、盛り上がりを見せております。多くのメディカルスタッフが興味を持ってくださっており、県内全域に活動を広げ、群馬県の健康寿命が延伸するよう頑張ってまいります。